サラダにドレッシングをかけると、味ムラができちゃうんだよな。いい方法ないかな?
こんなあなたの悩みに、おこたえします。
ナビするのは、サラダに夢中なkamai(@kamaivege)です。
会社員として働きつつ週3以上はサラダを作り、SNSで発信したレシピ数は250を超えました。このブログでは、サラダ作りのハウツーやレシピを紹介しています!
サラダは、料理の中でもカンタンなメニューです。だからこそ、ひとつの工程が仕上がりを大きく左右します。
そんなサラダ作りについて調べていくと、どの料理家さんも口をそろえて言うのが「混ぜよう」のアドバイスでした。この記事では、その真意「サラダは混ぜるべき」について掘り下げていきます。
混ぜのひと手間をプラスするだけで、お店であじわうようなおいしいサラダが作れるようになりますよ。
サラダを混ぜる理由
サラダを混ぜるのは、2つの理由があります。
- 味ムラ解消のため
- 適量のドレッシングを使うため
味ムラ解消のため
混ぜる理由の1つ目は、味ムラ解消のためです。
こんな経験ありませんか?
山盛りのグリーンサラダ。ドレッシングをかけて食べたところ、最初は味が濃いのに、徐々に薄まってしまう。
器が小さいとかき混ぜるわけにもいかないんだよね。
生野菜を使ったサラダは、多くの空気を含んでいます。単にドレッシングをかけただけでは表面しか味がつきません。平たい葉野菜が重なって層ができるため、ドレッシングが行き渡らないのです。
適量のドレッシングを使うため
もう1つの理由が、適量のドレッシングを使うためです。
こんな経験ありませんか?
レストランで出されたサラダは、ドレッシングが別で添えられていたが、量が足らない。
かといって、ドレッシングを自由に使える自宅ではこんなことが起きます。
気づいたら、大量のドレッシング(ボトルの5分の1)を使っていた……!
いやいや、5分の1は言い過ぎでしょ〜!
そう思うかもしれないけど、どろりとしたごまドレッシングだとやらかすんだよ〜!
サラダボウルにぐるりとかけるのが大さじ1だとすれば、塩分は1gほど。
2019年12月発表の厚生労働省のデータによると、健康な成人が目標とすべき塩分の摂取量は、男性が7.5g未満、女性は6.5g未満です。
身体に気をつかっていくら野菜(サラダ)を食べたとしても、ドレッシングのかけすぎで台なしになる危険性をはらむのです。
ドレッシングをかけすぎていないか?バランスを気にしたいですよね。
- サラダを混ぜる理由は2つ
- 味ムラ解消のため
- 適量のドレッシングを使うため
プロのサラダから見える混ぜテクニック
レストランのサラダは絶妙な加減で混ぜられている
サラダ専門店でなくても、レストランでどんなサラダが出てくるのか?観察しています。すると、ある共通項が見えてきました。
レストランの価格帯が高くなるほど、混ぜられたサラダが出てくる確率が上がるんです。
プロの手で作られたサラダは、すぐさま食べてくださいと言わんばかりの仕上がり。味、温度すべてが「ちょうどいい」前菜として出され、続くメインディッシュの助走になっているんです。
脇役のサラダがおいしいレストランって、メインはまちがいなくおいしいんだよね……!
料理家たちも混ぜることを推奨している
サラダ関連の書籍 をとおして料理家さんたちの作り方に着目すると、ある共通点が見つかりました。
それこそ、提供する直前に「野菜とドレッシングを混ぜる」ことだったんです。
サラダの混ぜ方
では、どうやって混ぜたらいいでしょうか?ポイントは、3つあります。
- サラダはtossして混ぜる
- サラダは食べる直前に混ぜる
- サラダは面で混ぜる
サラダはtossして混ぜる
1つ目のポイントは、空気を含むようにやさしく混ぜることです。力を込めてしっかり「混ぜる」よりは、からむように「和える」という表現の方が的確かもしれません。
英語表現だとわかりやすいです。サラダを混ぜるとは「toss the salad.」といい、「mix the salad.」とは言いません。バレーボールを「トス」するように、放り投げるような軽やかなニュアンスの方が適切な気がしますね。
サラダは食べる直前に混ぜる
2つ目のポイントは、食べる直前に混ぜることです。
こうなったら、どんなサラダも混ぜて提供すればいいのにね。
しかし、ドレッシングが別で添えられてくるパターンってよく見かけませんか?
ここで別の問題が出てきます。「時間とともに野菜はしなびる」という特性です。
野菜がメインのサラダでは、塩味を含むドレッシングをかけた瞬間から水気が出やすくなります。水分量が多い野菜は、しなびていってしまうのです。
そういった事情もあり、ドレッシングをかけずに提供するスタイルもあると思われます。
「ドレッシングをかける」調理工程をお客さんに任せてるんだよね。
このことを踏まえても、サラダを作るなら食べる直前にドレッシングと混ぜるのがベストです。
サラダは面で混ぜる
3つ目のポイントは、面で混ぜることです。
サラダのメインは野菜です。食材の中でも水分量が多く、繊細なので扱いを雑にすればつぶれて傷みます。
やさしく扱っているつもりでも調理の仕方によっては傷みます。それが、箸やトングといった「点」の調理道具です。触れる部分が「点」なので、サラダがつぶれやすいんですよね。
そこで、力が分散される「面」の調理道具を使って混ぜると、サラダはつぶれにくくなります。そこで、続いてはサラダを混ぜるのに使える調理道具を紹介します。
サラダを混ぜる調理道具
混ぜるのに使うのは、基本的に人の手です。
料理家さんがこぞってすすめていました。力の加減が効きますし、野菜が重なっていないか目をつぶっていたとしても感覚でわかります。人間の手って史上最強のアイテムです。笑
補助アイテムとして、こんなものがあります。
- ビニール手袋
- サラダハンド
- サラダサーバー
ビニール手袋を使う
ただ、ベタベタになりますし、他人に提供するなど素手だと抵抗があるかもしれません。そんなときは、ビニール手袋を使うといいでしょう。
サラダハンドを使う
道具を使って混ぜる方法もあります。その調理器具とは、サラダハンドです。
混ぜるだけの専用の道具なんてあるの!?
そう思いますよね、わたしもそうでした。笑
ただ、菜箸は点でつかむので手のようなコントロールはききません。トングにしたって、やはり点でつかんでしまうんですよね。一方、面で野菜に触れるサラダハンドは力が分散されるため、手と同じように軽やかに和えられます。
そして、素手のデメリットをカバーできる利点が1つあります。それは、サラダの温度を下げない点です。
手は温度を持っています。冷えた方がおいしいとされるサラダは、人間の手が触れるほど温度が上がってしまいます。
ドレッシングと和えたら時間を置かずに食べたいサラダにとって、冷たさを維持しながら仕上げられるサラダハンドはアドバンテージがあるアイテムなんです。
サラダサーバーを使う
サラダハンドに似たものとして、サラダサーバーがあります。
「サーバー」としてサラダを取り分けることが目的ではあるものの、カトラリー(通常のフォークやスプーン)と比べると面が広いため、混ぜるのにも使えます。
ここからは、サラダハンドとサラダサーバーを見ていきましょう!
サラダハンドとサラダサーバー 4選
4つほど紹介します。
有元 葉子さんのサラダハンド
1つ目は、料理家・有元 葉子さんが企画したサラダハンドです。
ゆるやかな丸みを帯びたフォルムで「面」でサラダをすくえる形が、他にないアイテムです。
ステンレスでできており、スタイリッシュな見た目です。
こちらの本「光るサラダ」 でも、登場します。
Dexasのサラダハンド
2つ目は、Dexas(デキサスまたはデクサス)のサラダハンドです。
「サラダハンド」とはいえ、形状としてはこのあと紹介する「サラダサーバー」寄りです。持ち手がグリーンでかわいらしい見た目ですが、意外と大きい。笑
持ち手はすべりにくい素材でできており、グリップが効いて持ちやすいそう。
ideacoのサラダサーバー
3つ目は、ideaco(イデアコ)のサラダサーバーです。
持ち運びや収納を意識したシリーズ「ウスモノ」で、ミニマルなデザインが特徴です。
Arteinolivoのサラダサーバー
最後は、アルテインオリーボ(Arteinolivo)のサラダサーバーです。
オリーブウッドは鮮やかなサラダと相性がいいですよね。
調理はもちろん、食卓に持ち出してテーブルコーディネイトに活かすのもいいですね。
まとめ
提供直前に混ぜて味ムラのないサラダを作ろう
この記事では、サラダをおいしく仕上げる「混ぜ」について紹介しました。
混ぜる工程にまでこだわれば、抜きん出たサラダ上級者です!プロ顔負けの雰囲気だって出せちゃいます。笑
それはそうと、いつもと違うサラダに箸が進みますよ。
最後までお読みいただき、ありがとうございました!
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