スパイス・ハーブっていろいろあって奥が深そうだな。どうやって使ったらいいんだろう?
こんなあなたに、スパイス・ハーブの活用法がわかるおすすめの書籍を紹介します。
ナビするのは、サラダに夢中なkamai(@kamaivege)です。
会社員として働く中、週3回以上はサラダを作って食べており、SNSを通して発信したレシピ数は250を超えました。このブログでは、サラダ作りに関するハウツーやレシピを紹介しています!
さまざまなサラダに触れていると、欠かせないのがハーブやスパイスの存在でした。
「なんだか難しそう……」とはじめは身構えましたが、本を通じてプロの手を借りるとその先入観は徐々になくなっていきました。
そこで、スパイス・ハーブの活用に役立った本を紹介します。気になるハーブを見つけたら、すぐに料理に取り入れられますよ。
スパイス・ハーブ本を紹介する前に
スパイス・ハーブはコレクションじゃない!活用するもの
スーパーのスパイスコーナーや専門店に行くと、壁一面にギッシリと並んだスパイスを目にします。それゆえ、スパイス・ハーブひとつひとつを紹介する本が数多く存在します。
そんな知識を蓄えるのは、専門家や料理家さんにとってはいいかもしれません。ただ、ちょっと興味ある人にとっては全容を把握するのすら難しいものです。
調べ始めたころは、その数の多さに途方に暮れました……。
スパイス・ハーブはコレクションではありません!読書を通じて気づいたのは、使ってこその存在だということ。
そして、避けて通れないのがユニークな香りです。テスターはついておらず、スパイス・ハーブを知るのに書面では限界があります。
でも、なにも知らずに手にしたところで使い方がわからないよ。
おそらく、あなたはスパイスやハーブの可能性に気づいて本を探しているかと思います。そこで、スパイス・ハーブ本の中でも、知識だけにとどまらず活用のヒントが載っているものを中心に紹介します。
スパイス・ハーブの本 お気に入り5選
紹介するお気に入りは、こちらの5冊です。
- スパイス&ハーブ料理の発想と組み立て|日沼 紀子
- いちばんやさしいスパイスの教科書|水野 仁輔
- 個性を極めて使いこなす スパイス完全ガイド|稲田 俊輔
- 薫るスパイスレシピ|香取 薫
- ハーブとスパイスの図鑑ミニ|エスビー食品株式会社, 藤沢 セリカ
料理の活用法を知りたいなら『スパイス&ハーブ料理の発想と組み立て』
『スパイス&ハーブ料理の発想と組み立て』は、スパイス・ハーブの香りや特性を踏まえて、どのように料理に落とし込むかが語られている本です。
著者は、スパイス調合家の日沼 紀子(@norikohinuma)さん。
本の半分以上が写真でレイアウトされているため、視覚イメージから入りやすいです。香りこそついていませんが、五角形のチャート(甘い・すっきり・濃厚・特有香・刺激)で香りの表現を試みるなど、ロジカルに組み立てていこうという見せ方に工夫が見えます。
また、2品以上のレシピが載っています。冷菜・温菜・メイン・スープ・デザートなど料理の幅が広く、こんな使い方をするんだと料理家さんの腕が垣間に見えます。
こじゃれたInstagramに載っていそうな雰囲気で珍しい組み合わせも見受けられますが、そこまで現実離れしていないと感じました。
スパイスの世界を覗いてみたいなら『いちばんやさしいスパイスの教科書』
『いちばんやさしいスパイスの教科書』は、スパイスの知識から実践まで幅広く網羅した本です。
スパイスの基本的な知識から、実際に活用するところまで、スパイスの世界を体験する道しるべがあります。
活用という点では、
- 日常の料理に取り入れる方法
- 代表的なスパイス料理の作り方
- スパイスカレーのブレンド
といったさまざまな切り口で書かれており、はじめの一歩としてはハードル低めに踏み入れられます。
著者の水野 仁輔さんは、カレー専門の出張料理人として活動された経緯のあるカレーのスペシャリスト。
カレーやスパイスを扱う著書は40冊以上!写真や文字ベースの本が大半です。タイトルで「いちばんやさしい」とうたっていることからも、イラストを多用した本で初心者にも触れてほしいという意図かもしれません。
スパイスカレーにはしばしハマっていまして、こちらのキーマカレーのレシピをもとに作ったこともありました!
高度な調理テクニックは必要としないのに、スパイスを入れるだけで料理に深みが出る。そんなおもしろさを知りました。スパイスに興味を持った人には、最初の1冊としておすすめです。
イラストのタッチが好みだったので、イラスト本としてもお気に入りです。
スパイスの知識・レシピをバランスよく取り入れたいなら『個性を極めて使いこなす スパイス完全ガイド』
『個性を極めて使いこなす スパイス完全ガイド』は、スパイスの知識から実践まで幅広く網羅した本です。
著者は、東京駅八重洲地下街に本店があるエリックサウスの稲田 俊輔さん。
スパイスってなんなのよ?というところから、スパイスの使い方、世界のスパイス料理、スパイス辞典、スパイス調理まで。
「スパイスとは?」を解き明かす”読み物”的な要素と、レシピのバランスがちょうどよかったです。かといって、初心者に配慮せず本格な内容が好印象です◎
本格エスニック料理を作りたいなら『薫るスパイスレシピ』
『薫るスパイスレシピ』は、インド料理を中心としたエスニック料理のレシピ本です。
著者は、インド・スパイス料理研究家の香取 薫さん。
インド料理教室をはじめて30年近くが経つということで、生徒さんたちの声を日ごろから聞いてきた方。そのせいか、材料・基本的な作り方の他にも細々と注釈(スパイスづかいのコツ)がついていて説得力があります。
使えるスパイスの種類紹介、スパイスの基本的な使い方から始まり
- 炒める
- 混ぜる/和える
- 煮る
- 焼く/揚げる
の調理工程別にレシピが載っています。
スパイスは全世界で楽しまれていますが、この本で出てくる料理はインド界隈のレシピが中心です。
など、呪文のような言葉が次々に出てきてスリル満点!(料理名や調理法など、もちろんていねいに説明してくれています!)
インド旅行に行ったとき、当時はどれを食べても”カレー料理”に感じてしまったんですよね!この本を読んでからは、スパイスの奥深さ・幅広さに気付かされました。
本格的なエスニック料理を作ってみたい!というあなたには、ぜひ手に取ってみてほしいです。
サクッと知識を取り入れたいなら『ハーブとスパイスの図鑑ミニ』
『ハーブとスパイスの図鑑ミニ』は、ハーブとスパイスの魅力を初心者向けに解説した本です。
大部分は図鑑スタイルで
- 特徴(香りや見た目)
- 用途(調理方法)
- 解説(歴史や使われ方)
の3本立て。
「図鑑ミニ」ということで、ハーブや 1種ごとに初心者にもわかる言葉で簡潔にまとまっています。ラインナップはハーブとスパイスの115種類。これでもお腹いっぱいです。笑
手がけたエスビー食品さんといえば、日本の食卓にスパイスを届ける大手メーカーさん。わたしも、カレーづくりではよくお世話になってます。
暮らしのヒントをくださるエスビー食品さんは、この本でもその一面が見られました。
え、食べるだけじゃないの?
と意外だったのは、ハーブとスパイスを暮らしに取り入れるページです。
キャンドルやリースといったインテリアや、お風呂に入れるバスバッグなど。暮らしに届ける観点も、メーカーさんならではの工夫を感じました。
スパイス・ハーブの本 その他レビュー
ほかにも読んでみたスパイス・ハーブ本を紹介します。
- スパイス活用超健康法|川田 洋士
- ハーブのサラダ|冷水 希三子
- いちばんくわしいスパイス便利帳|世界文化社
スパイスの効能を取り入れたいなら『スパイス活用超健康法』
『スパイス活用超健康法』は、スパイスを漢方として捉え、どう活用するか語られている本です。
著者は、スパイス料理店のオーナーを務めながらスパイス研究を20年以上もされている川田 洋士さん。
「体・心の不調を整える」といった健康・美容面に着目した健康法について語られています。食べるだけにとどまらず、保存症状を和らげるといったさまざまな効用を知れます。
参考文献が見当たらないのが気になりました。健康面に触れるような学術的な話をするからには、根拠は示してほしいものです。
文庫で電子化されているため、AmazonのKindle本を購入しました。
ハーブを使った冷菜を作りたいなら『ハーブのサラダ』
『ハーブのサラダ』は、料理に取り入れやすい10種類のハーブを使ったサラダの作り方がわかるレシピ本です。
比較的、国内でも入手しやすい10のハーブを中心に、使い方(香り・味の特徴やカットの仕方、どのように料理のエッセンスにするか)や相性のいい食材をカンタンに解説。それぞれ5〜8種類のレシピが用意されています。
火を使う工程も多く、料理に慣れた中級者〜上級者向けの印象です。
わたしが惹かれた理由のひとつが、食材の相性について語られていることです。
というのも、レストランに行くと味の決め手とされることのいいハーブ。興味を持ったわたしは、料理(サラダ)に取り入れられないかと思ったものの、これがなかなか難しい。
ハーブはやみくもに混ぜると、悪目立ちしたり、他の食材に負けてしまったり。
個性の強いハーブは、料理初心者が使いこなすのにハードル高いんですよね。
変に舌だけが肥えても、自前の料理に活かせるとは限らないんですよね。そんな中、こちらの本で紹介されていたハーブの特徴と具体的なレシピをおさえることで、ハーブの活かし方のイメージが湧いたように思います。
テイストとしてはナチュラル系で、やさしい陽の光に包まれているような感覚でほっこりできます。料理家・冷水 希三子さんは、季節をテーマにした著書も出されているとおり、温度を感じるようなひと皿なんですよね。このサラダ1品で終わらずに、食卓が続いていくような広がりを感じられます。
プロのレシピを知りたいなら『いちばんくわしいスパイス便利帳』
『いちばんくわしいスパイス便利帳』は、本格的なスパイスレシピに触れられる本です。
本の構成は3つに分かれています。
- スパイス事典
- ミックススパイス事典
- 人気シェフのスパイスレシピ
この本の特徴は、人気シェフのスパイスレシピが充実している点です。
1, 2章は他のレシピ本にもあるようなスパイス紹介なのですが、3章のレシピが光ります。カレーからはじまり、前菜やメインディッシュまで、スパイスがふんだんに使われています。
家庭向けのレシピに落としこむため、18人のシェフが関わっているそうです。
オーボンビュータン、ナイルレストランといった、私も聞いたことある有名店の名前が!
「便利帳」というタイトルからしてスパイスの説明本に見えますが、家庭料理やパーティー用にスパイスを取り入れてみたい!なんて方に刺さる内容かと思います。
【裏技】スパイス・ハーブ本をお得に読む方法
1冊に決めきれないかも……。いくつか読み比べてみたいなぁ。
こんなあなたには、読み放題のKindle Unlimitedがおすすめです。
Kindle Unlimitedで読み比べ
Amazonの読み放題サービス「Kindle Unlimited」では、月額980円で対象の本が何冊も読めちゃいます。それも、はじめての方なら無料です。
紹介した本では、4冊が読み放題の対象です。(2023年12月時点)
タイトル | 著者 | 紙 | 電子 | Kindle Unlimited | 印象 |
---|---|---|---|---|---|
スパイス&ハーブ料理の発想と組み立て | 日沼 紀子 | ○ | × | × | さまざまな料理に活用したい人 |
いちばんやさしいスパイスの教科書 | 水野 仁輔 | ○ | × | × | カレーに活用したい人 |
個性を極めて使いこなす スパイス完全ガイド | 稲田 俊輔 | ○ | ○ | ○ | スパイスの知識・レシピをバランスよく取り入れたい人 |
薫るスパイスレシピ | 香取 薫 | ○ | ○ | ○ | 本格エスニック料理を作りたい人 |
ハーブとスパイスの図鑑ミニ | エスビー食品株式会社 藤沢 セリカ | ○ | ○ | ○ | ハーブとスパイスをおさえたい人 |
スパイス活用超健康法 | 川田 洋士 武政 三男 | ○ | ○ | × | 健康を意識してスパイスを取り入れたい人 |
ハーブのサラダ | 冷水 希三子 | ○ | × | × | ハーブサラダを作りたい人 |
いちばんくわしいスパイス便利帳 | 世界文化社 | ○ | ○ | ○ | 人気シェフのスパイスレシピを知りたい人 |
料理に限らず専門書って、高額なものが多いですよね。
本をまったく手にしたことがないなら
- まずは、読み放題でいくつか読み比べ
- さらに気になるものがあれば、購入して深掘り
こんな形で段階的に深掘りするといいですよ。(吸収できますよ)
Kindle Unlimitedのおすすめの理由と注意点 は、こちらにまとめました。
まとめ
本を活用してスパイス・ハーブを生活に取り入れよう!
この記事では、スパイス・ハーブに関する本を紹介しました。
スパイス・ハーブの知識は、あなたの料理や生活の質を上げてくれますよ。ご活用くださいませ。
最後までお読みいただき、ありがとうございました!
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