人気のカフェで食べたランチ、おいしかった〜!でも写真だと、おいしそうに見えないなぁ……。
こんなあなたの悩みに、おこたえします。
ナビするのは、サラダ好きのkamai(@kamaivege)です。
会社員として働く中、週3回以上はサラダを作って食べており、SNSを通して発信したレシピ数は250を超えました。このブログでは、サラダ作りに関するハウツーやレシピを紹介しています!
出かけたレストランや旅先で出される料理。思い出とともに、写真に残しておきたいものですよね。
手持ちのスマホで撮っても、なんだかおいしそうに見えない……ってことありませんか?
食べ歩くのが好きでよく写真におさめていましたが、長らくそんな悩みがありました。しかしコツをおさえると、写真の見映えが変わって「おいしそう!」とほめてもらうことも。
この記事では、スマホ1つでおいしそうな料理写真を撮るコツを紹介します。
連日スマホカメラを構えている私が、プロの意見(カメラ本)を参考にしながら気をつけているものです。
コツは3つだけ!すぐ取り入れられるものばかりでした。写真の雰囲気が変わると、友だちにほめられちゃいますよ。
スマホ1つでおいしそうな料理写真を撮るコツ
【結論】光・構図・加工に気をつける
さっそく結論から言うと、コツはこの3つに気をつけることです。
- 多くの光を取り入れる
- あらかじめ決めた構図で撮る
- 撮った写真を適度に加工する
もう少し具体的に言うと、、、
料理に光が横から当たる位置関係で、カメラを構えたら
C字構図で料理を撮影して
明るさ・色バランス・彩度を調整して加工する
これだけで、おいしそうな料理写真は撮れます。
ひとつずつ見ていきましょう!
料理写真 撮り方のコツ3つ
- 多くの光を取り入れる
- あらかじめ決めた構図で撮る
- 撮った写真を適度に加工する
① 多くの光を取り入れる
コツ1つ目は、多くの光を取り入れることです。
なぜなら明るく撮った料理ほど、イキイキとしておいしそうに見えるからです。色あざやかに見せられますよね。そう見せるためには、多くの光が必要です。
うす暗いところで撮った写真は、料理がくすみます。
室内のあかりは人が過ごしやすい程度であって、撮影ありきでは光が足りないことが多いです。
いい雰囲気のお店ほど、リラックスできるようにあかりを落としていることも多いよね。
屋外であっても、日陰では明るさが足りないことも。
代官山でいただいたおしゃれなテラスランチ!だったんですが、ピザがくすんでますよね……。アイスコーヒーなんて、みずみずしさ皆無の真っ黒……。
おいしそうな写真を撮るには、光量が必要なんです。
窓際に座る
お店で光がたっぷり入る場所といえば、窓の近く。窓際に座りましょう。
そして光をどう捉えるかも、ポイントです。
このうち、「斜光(サイド光)」または「半逆光」に光をとらえると、料理が立体的に見えてキレイに撮れます。
少しだけテクニカルな突っ込んだ話をすると、光の向きにはこんな種類があります。
逆光だと料理が暗く見え、順光だとのっぺりした感じに見えます。
これら半々の斜光(サイド光)だと、バランスよく撮れるんです。
改めて整理すると、窓を横にして座るこんな形ですね。
だから、窓横の席を確保しておくといいです。
なるほど、、、ポジション決めから始まってたのか!「逆光」って避けるイメージがあったけど、そんなこともないんだね。
そうそう、料理写真では陰影の出る「逆光」を効果的に使っていくんだよ。
光を利用して写したいのは、シズル感です。
シズル感を写す
シズルとは英語の「sizzle」からきていて、肉を焼く時の「ジュージュー」という音のこと。これらが転じて、人間の五感を刺激する感じを「シズル感」と言います。
ビールジョッキにつく結露とか、細かい泡立ちとか。「ゴクリといきたい!」って気持ちになる、アレ!
あ〜、キンキンに冷えた感じとか、クリーミーさとか伝わってくるもんね!
五感に訴えてくる様子を、写しましょう。
「その料理はどこが一番のおいしいポイントか?」を考えると、写すべきところが浮かび上がってきますよ。
- 店内では窓際だと光を使える
- 窓を横にしてスマホカメラを構える
- シズル感のある料理を写す
でもさ、曇りの日だったり、窓際に座れなかったらどうすればいいの?
条件がそろわないこともありますよね。
いい角度を狙いたいと席を立ち「パシャパシャ」撮るのは、ほかのお客さんの迷惑になってしまいます。
自席からできる範囲で、カメラを構える向きを変えてみましょう。
光の向きに対して、テーブルの上で料理の向きを変えたり、料理に対して身体の向きを変えたり。
工夫しだいで、のっぺり/真っ暗な料理写真は避けられます。
それでも難しければ、あきらめて残り2つのコツ(構図・加工)に注力します。
② あらかじめ決めた構図で撮る
コツ2つ目は、あらかじめ決めた構図で撮ることです。
構図を決める上でポイントは2つです。
- 撮影する範囲(視野)
- 撮影する角度(画角)
撮影する範囲(視野)
視野を決めます。どの範囲を撮影するかですね。
視野といっても、さまざまです。
- 料理1品
- テーブル全体
- テーブル越しの空間全体
「写真をとおしてなにを見せたいか」が決まると、撮影する範囲は自ずと決まります。
撮影する範囲 (視野) | 写真をとおして見せたいもの |
---|---|
料理1品 | 料理1品のおいしさ |
テーブル全体 | 食事全体の雰囲気 |
テーブル越しの空間 | 店全体の雰囲気 |
「なにを見せたいか」という撮る人の想いが乗る部分だね。
この記事のテーマである「おいしそうな料理写真を撮る」ことを目的とすると、「料理1品」に絞って撮るのがいいでしょう。
撮影する角度(画角)
次に、画角を決めます。料理に向かって、カメラを構える角度のことですね。
- 上から
- 人の自然な目線上
- 横から
料理の特徴と「なにを見せたいか」が決まると、画角は決まります。
画角 | 料理の特徴 | 料理例 | 何を見せたいか |
---|---|---|---|
上から | 食器にまんべんなく 盛り付けられている料理 | パスタ | 広がりを強調したい |
人の自然な目線上 | なんでもOK | 自然体で撮りたい | |
横から | 背が高い料理 | 山盛りのサラダ スラッとしたパフェ 背の高いドリンク | 高さを強調したい |
サクッと撮りやすいのは、「人の自然な目線上」アングルです。
注目する料理を中心に据えたら、お皿が少し見切れる感じにします。
お皿のラインがアルファベットの「C」に見えることから、「C字構図」といいます。
主役の料理に寄るので、料理そのものが生きます。
お皿が見切れることからダイナミックに見えますし、
見切れた部分も「どうなってるんだろう?」と想像力を駆り立てるので、コレも演出のひとつになります。
もっと簡単な構図ってないのかな?
わかりやすいのは「日の丸構図」です。
料理を中央に置くだけ。「おすすめしたい」けど一押ししないのは、お店でやるのが難しいんですよね……。
というのも、テーブルのお店にはいろいろ並んでます。
- おしぼりをよける
- 水の入ったグラスをよける
- 箸などカトラリーの位置を調整
ようにセッティングしていくと、肝心の料理が冷めちゃいます。それに、一緒に食事に来た友だちや恋人を待たせちゃいますよね。
こじんまりした店ほど皿まわりのスペースが確保できず、料理以外を写り込まないようにするのは難しいことも。
できるだけサクッと撮り終えて食事するなら、C字構図は便利です。
- 視野・画角を決めてから、カメラを構える
- C字構図が店内撮影では使いやすい
③ 撮った写真を適度に加工する
コツ3つ目は、撮った写真を適度に加工することです。
カメラを通すと、見ているのと違う??
ってことありませんか?それを補うために、加工します。
- 明るさ
- 色バランス
- 鮮やかさ
この料理写真を例に、加工していきましょう。これがお店で撮影した、真鯛のポワレです。
オリジナル(撮ったそのまま)はパッと見て悪くはないんですが、よさが失われています。自分なりの及第点はコチラ。
スマホで加工していきましょう。
明るさ
まずは、写真の明るさを調整します。
店内で撮影すると、光の量が足りないことは多いためです。
スマホの編集機能を使いましょう。iPhoneだと便利なのが「ブリリアンス」の調整です。
「ブリリアンス」は暗い部分のみ明るくする機能です。暗く埋もれていた部分が補正されるため、自然な明るさが出てきます。
「明るさ」もあるけど、コレは使わないの?
ココでは使っていません。「明るさ」は、明るい部分をさらに明るくする機能です。暗い部分との明暗差がより強く出てバランスがどんどん崩れてしまいます。
「ブリリアンス」を使いましょう。
色バランス
写真の色バランスを調整します。
照明の色みが料理本来の色みを変えてしまっているためです。
照明の色み?
お店で撮った写真は、店内照明の影響を受けます。
店内で使うライトの色は、大きく分けて4種類ほどあります。
照明 | 色み | 効果 | 利用シーン |
---|---|---|---|
電球色 | オレンジ色っぽい | くつろぐ | リラックス |
温白色 | 黄色っぽい | くつろぐ | 食事 |
昼白色 | 白っぽい | 作業する | 料理、食事、メイク |
昼光色 | 青っぽい | 集中する | 読書・勉強 |
お店のライトも、これらいろんな照明が使われているんですね。
私の主観になってしまいますが、くつろげるお店は暖かみのある照明、オレンジ・黄色みが写真にのってくることが多いです。
くつろげる店は、真っ白な蛍光灯ってことはないか。
そうだね。黄色っぽい照明の色みは、料理本来の色みを変えてしまっているんですよね。
そんな色バランスを調整できるのが、iPhoneでは「暖かみ」です。
そこで、照明の色合いに応じて「暖かみ」を調整します。
- 黄色っぽいとき → 「暖かみ」を下げる
- 青っぽいとき → 「暖かみ」を上げる
鮮やかさ
写真の鮮やかさを調整します。
料理はあざやかな方がおいしく見えるからです。
iPhoneだと「彩度」機能で調整できます。
不自然にならない程度で、あざやかな色合いにしましょう。
加工を終えて完成したのがこちら。
比較してみると、このとおり。
明るくしたところで、カリカリの皮目やツヤっとしたソースが浮かび上がってシズル感も出てきましたよね。
わざとらしくない範囲で、加工できました!
料理を前にしたときの光景が思い出されます!
- スマホの明るさ調整で、明るく加工する
- スマホの色バランス調整で、青みや黄色みを減らす
- スマホの彩度調整で、あざやかに加工する
加工っていじっているイメージがあって罪悪感があったけど、適度に加工するのはアリだね。
芸術作品でもない限り、プロが撮る商材写真は加工されているものだよ。
それを見て私たちは「おいしそう」って感じるんだもんね。じゃあ、もっと加工してみるか……。
ただ、実物の料理とかけ離れていくから加工はほどほどにね!
まとめ
光・構図・加工に気をつけるとおいしそうな料理写真が撮れる
この記事では、スマホ1つでおいしそうな料理写真を撮るコツを紹介しました。
撮影のコツを身につけると、おいしかった瞬間を写真に閉じ込められます。見返したときにハッピーな気持ちになれますよ。
最後までお読みいただき、ありがとうございました!
参考書籍
撮影テクニックがわかるカメラ本
こちらのカメラ本を参考に解説しました。
コメント