せっかく作ったサラダがうまく盛り付けられない……。もっとおいしそうに見せたいんだけどなぁ。
こんな盛り付けのお悩みにおこたえします。
ナビするのはサラダに夢中なkamai(@kamaivege)です。
会社員として働く中、週3回以上はサラダを作って食べており、SNSを通して発信したレシピ数は250を超えました。このブログでは、サラダ作りに関するハウツーやレシピを紹介しています!
サラダのレシピといえば、本をはじめとしてネットで調べれば数えきれないほどあふれています。しかし本の多くで語られてないもの、できあがりを左右するのが盛り付けです。
センスと思われがちな盛り付けですが、コツをおさえることでサラダは見違えます。そこで、盛り付けに着目したサラダ作りについて解説します。
1つでも取り入れれば、いつものサラダがもっとおいしくなりますよ。
それではいってみましょう!
おいしさや魅力が左右されるサラダの盛り付け
レシピどおりに作ったはずが、完成してもいまいちピンとこない……。
こんな経験ありませんか?
その理由のひとつは盛り付けにあるかもしれません。料理を演出する盛り付けは、出来上がりを左右します。おいしさの鍵を握るんですね。
さらに、近頃の料理は食べるだけが目的ではありません。
- フルーツの断面とクリームやソースが美しいパフェ
- 非日常がつまったデカ盛り
思わず、撮影したくなりませんか?SNSの利用が当たり前となってからは、「見た目」が重視される風潮があるのは確かです。誰かにシェアする需要があるんです。
料理の盛り付けは、料理にとってますます大事な作業になってきています。
サラダの盛り付けルール 4つ
自分はもちろん、家族やパートナーにふるまう自宅の料理では、やはりおいしく見せたいもの。
「どんな料理が作りたいか?見せたいか?」というイメージによって、盛り付けの仕方はさまざまなんです。答えはひとつではないものの、要素に分けて盛り付けを捉えてみましょう。
盛り付けでおさえたいのは4つの観点です。
- 色合い
- 高さ
- 量
- うつわ
ルール1:サラダの色合い
1つ目のポイントは、色合いです。
ここでいう色合いとは、サラダに含める色の数のことです。
いくつも色をつかう
いくつもの色を取り入れます。サラダに限らず、料理は全般的に5色で構成されます。
- 緑(グリーン)
- 赤(レッド)
- 黄(イエロー)
- 白(ホワイト)
- 黒(ブラック)
これらの色をいくつも入れていきます。
お互いが引き立てあうので、単色よりも色あざやかに映ります。1つより2つ、2つより3つ。何色も織り交ぜることで、華やかさを演出できます。
デメリットとしては、カラフルゆえにやや幼稚に見える点です。
子どものおもちゃ箱って原色にあふれてカラフルですよね。原色をベースにすると元気に見える反面、騒がしく雑多な印象になってしまいます。
1つの色に絞る
一方、色数を絞ると印象はガラリと変わります。
にぎやかさは消えて、クールなイメージに。スタイリッシュに見せることができます。
他の料理を際立たせたり、食卓全体としてメリハリをつけることもできます。
それに、サラダ作りってネックなのが食材集め。生野菜を中心にする場合は、早く使い切らなければいけないなど制約も多く出てきます。
そこで単色づかいに振り切ったサラダは、見た目重視になるだけでなく食材集めに悩まないというメリットもありますよ。
- 盛り付けに悩まない!野菜1色で作る彩りのサラダ【ワンカラーサラダ】
このように色づかいによって、サラダの印象が変わることがわかります。
- 多色づかい = 華やか / 元気 / にぎやか / 幼い
- 単色づかい = スタイリッシュ / クール / 冷たい / 単調
ルール2:サラダの高さ
2つ目のポイントは、高さです。
高さを出す
サラダは、加工品とは違った躍動感が特徴です。野菜を中心とした組み合わせを楽しむことが多いからですね。
素材ひとつひとつが違った形なので自然と立体感が生まれやすく、立体感を活かして高さを出すと見栄えします。必然的にボリュームが出てくるので、ダイナミックに映ります。
デメリットをあげるとすれば、高すぎると品が損なわれる点です。高さを出すと同時にボリュームも出てしまうため、多くとも2人前くらいに程よく量を加減した方が失敗を避けられます。
特に生野菜中心のサラダの場合、ふんわりとカサを出すと野菜のよさを活かせます。
水切りをしっかりしておくのがポイント。パリッと乾いていながらも、野菜の内側には水分が閉じ込められてカラッとした状態です。
- おいしいサラダに欠かせない!野菜の水切り方法4選と組み合わせ方
平らに盛る
一方、あえて高さを出さないのもありです。
平らに盛ることで、お皿に持った料理は盤面に描かれた絵としてサラダの美しさが強調されます。広がりも出せるためスタイリッシュに見せられたり、お箸やフォークで食べやすいのも特徴です。
ただ平面的だと単調に見えやすいため、1枚のお皿の中にバランスよく具材を配置する・動きのある野菜(レタスなど)を散らすなどの配慮が必要です。
- 高い = インパクトがある / ボリューミー / 楽しい / 品がない
- 平ら = スタイリッシュ / 単調に見えやすい
ルール3:サラダの量
3つ目のポイントは、量です。
サラダの量と器のバランスがキーポイントになってきます。
量を出す
たくさんサラダを食べたいのなら、量をたっぷりと用意します。また、にぎやかさを出したい場合もこんもりと盛り付けることで、ダイナミックに映ります。
普段から食べ過ぎる方は、器の大きさをあえて小さくするのがオススメです。同じ量のサラダでも、小さな器に盛り付けることでお皿の余白がなくなり「たくさんの量を食べている」と錯覚するからです。
サラダに限らず、料理全般に応用できますよ!
少量を盛り付ける
一方、量を少なくすると品が良く映ります。イメージはレストランのコース料理です。大きなお皿にちょこんと盛り付けられていると、サラダそのものが際立ちますよね。
また、少量に集中できるので、サラダを堪能するにも向いています。一度に全て盛り付けてしまうのではなく、少量を2回に分けて盛り付ける(おかわりする)のも、じっくり味わうにはアリですよ。
- 大量 = インパクトがある / ボリューミー / 品がない
- 少量 = スタイリッシュ / 堪能できる / さみしげ
ルール4:サラダの器
最後のポイントは、器です。
主役のサラダに対して、色合い・高さ・量を演出できる器を選びます。
- 器の色合い
- 器の素材
- 器の高さ
これらのテクニックを使って、作ってみます。
ポイントはわかったけど、実生活に活かすイメージがわかないなぁ。どうしたらいいの?
どんなふうに活かせばいいのか、シーン別に紹介しますね。
サラダの盛り付け シーン別の活用例
おなかが空いたなら……野菜たっぷりのサラダボウル
おなかが空いているときには、たくさん頬張りたいものです。そんなときには、生野菜を中心としたサラダボウルを選びます。
レタスなど葉物野菜のグリーンを中心に、好きな具材や手持ちの野菜をどんどん入れて色あざやかに。
ボリュームを出すために量はたっぷりと用意します。ボウル状のどっしりとした器がぴったりです。ここでいう高さは、ボウルの深さにあたりますね。
ここでのサラダボウルは食卓の主役!たっぷり盛り付けて、存在感を見せつけちゃいましょう!
- 色合い = 多色づかい
- 量 = たっぷり
- 高さ = ボウルに入れて深め
- 器 = ボリュームのあるサラダが入るボウル状のもの
いつもの献立に……サイドメニューとして添えたい小鉢系のサラダ
メインの料理ありきで、おかずとして添えたいなら、小鉢によそうようなお惣菜のサラダを選びます。
色数はおさえます。栄養バランスを考えれば、単色よりは2色。野菜のおひたしであれば、かつお節をふりかけて2色になりますよ。
脇役としてのサラダなので、目立つ必要はありません。ほかのメニューに溶け込むように、高くは盛り付けません。メインを引き立てるのも大切な役割です。
こちらは、カレーを引き立てるサラダです。
とはいえ、ポツンと盛り付けてはさみしい印象になってしまいます。器は10cmほどの小さめな器に8分目で盛り付けます。小鉢状の器なら盛り付けやすいですよ。豆皿に添えるのもかわいいですね。
- 色合い = 2〜3色づかい
- 量 = 多すぎず少なすぎずの適量
- 高さ = メインを引き立てる・食卓に溶け込む高さ
- 器 = 小鉢状のもの、豆皿
ごちそうとして……メインで味わいたいワンカラーサラダ
こちらはやや上級編。サラダを味わいたいときは、メインディッシュとしておしゃれに盛り付けちゃいましょう。
- 色合い = 単色づかい
- 量 = 少量
- 高さ = 低め
- 器 = 面積の広い平皿
【まとめ】イメージ通りに盛り付けておいしく見せちゃおう
この記事では、サラダの盛り付け方について解説しました。
紹介した4つのポイントに着目すれば、自作のサラダでもプロが作ったような目が奪われるサラダに近づけます。盛り付けにもこだわって、おいしいサラダを作ってみてくださいね。
最後までお読みいただき、ありがとうございました!
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