ベビーリーフって、なんの野菜なんだろう?
こんなあなたの疑問に、おこたえします。
ナビするのは、サラダに夢中なkamai(@kamaivege)です。
会社員として働きつつ週3以上はサラダを作り、SNSで発信したレシピ数は250を超えました。このブログでは、サラダ作りのハウツーやレシピを紹介しています!
レストランのメニュー、スーパーの一角で見かけるグリーン野菜のベビーリーフ。
何気なく口にしたことがあると思いますが、その正体を知ってますか?
ベビーリーフとはなんなのか?実食も踏まえて、ベビーリーフに含まれる野菜の種類とバランスを調べてみました。
ベビーリーフとは
野菜の幼葉
ベビーリーフとは、幼い(ベビー)葉っぱ(リーフ)のことを指します。
一般的に、「野菜」といえば成長したものを食べることが多いですよね。しかし、ベビーリーフは真逆。育ちはじめたばかりの葉っぱ(新芽)を食べる野菜です。
つまり、ベビーリーフという野菜はありません。さまざまな野菜の幼い葉っぱを集めたミックス野菜のことを指します。さまざまな幼葉を集めた商品で、メーカーや生産者によって内容は異なります。
「ようば」だから、4月8日はベビーリーフ記念日なんだって!
ルーツはアメリカ カリフォルニア
ベビーリーフを広めたのは、農産物の販売を行うエム・ヴイ・エム商事さん。
はじまりは意外にも90年代のアメリカでした。有名なレストラン「シェパニース」で出されたサラダがルーツです。
「シェパニース」は地元産の有機栽培食材を用い、『カリフォルニア料理』と呼ばれる料理を創作したことで有名なお店。
そこのメニューで目をひいたのが、色とりどりの形が異なる野菜の幼葉ばかりのサラダ。
一葉一葉にしっかりと味があり、赤や緑の彩りも美しいこのサラダに感激し、ぜひ日本に持ち帰って広めたいという想いからすべてが始まりました。
エム・ヴイ・エム商事HP ベビーリーフ より
いまでこそ国内で栽培されていますが、海を越えてやってきたんですね。
調べたベビーリーフ
エスビー食品 ベビーリーフミックス
ここでは、手に入りやすいメーカーさんの野菜ということで、エスビー食品さんのベビーリーフミックスを調べました。
というのも、パッケージ裏に写真つきで答えがあります。
こちらを手がかりに探していきます。ただ、含まれる比率(バランス)については明記されていませんでした。
上記の中から、バランスよくミックスしています。
※季節や天候等により、入らないものがあります。
とのことから、仕分けして食べ比べすることに。
仕分けの難しいベビーリーフ
ちぎれてしまっているもの(写真下)は省くとして、9種類も見つからない……!?
おおよそ、色合いや形でわかるものの紛らわしいものもありました。
ときどき味見もしながら、残りの2種類も発見。
効き葉っぱできるかもしれません。笑
エスビー食品 ベビーリーフミックスの内訳
配合バランス(比率)
ベビーリーフミックスを仕分けした結果がこちら。
全体的にバランスよく見えますが、ルッコラやピノグリーンといった一部は極端に少なかったです。
ルッコラ好きなので、この結果には涙目です……!
味わいと食感の分布
食べ比べてみると、バラつきがあることが判明。
食感も踏まえると、こんな分布でした。(縦軸があじわい、横軸が食感)
ピリッとした野菜がけっこう入っているんだね。
うん、それがハーブっぽさなのかも。「ベビーリーフ=やわらかい」イメージだったから、シャキッとしたものが入ってたのは意外だったよ。
ベビーリーフ野菜ごとの見た目・味
野菜ごとにどんな違いがあったか、ひとつずつ紹介します。
①レッドビート
1つ目は、レッドビート。
茎が赤々としていて、9種類の中で見た目はいちばんインパクトがあります。
あじわいは、見た目に対してシンプルで角のない味でした。
聞きなれないし、珍しい野菜なのかな?
と思いきや、聞いたことはあると思います。ビーツの新芽でした。
ボルシチで知られる、真っ赤なビーツです。ビーツ自体は独特のあじわいということで、葉っぱのシンプルなあじわいからすると意外といえば意外でした。
②レッドマスタード
2つ目は、レッドマスタード。
①レッドビートに続いて、こちらも色味がほかと違う葉っぱです。葉先に向かって緑が濃く、黒っぽくなっています。
葉先が褐色といえば、サニーレタスがありますね。でも、サニーレタスはクセのないさらりとしたあじわい。ぜんぜん別物でした。
噛み締めていくと、舌の奥の方でじんわり辛味が残ります。ひとクセあります。
名前に”マスタード”とつく通り、和名だと「からし菜」だそうです。
③エンダイブ
3つ目は、エンダイブ。
細長く、ひだがあって形が特徴的ですよね。新芽はかわいいですが、成長するとトゲトゲ攻撃的な見た目・バリッと歯ごたえのある野菜です。
食べると、渋い系の苦味を感じます。レッドマスタードは華やかな辛味、エンダイブはじんじんくる辛味・苦味でした。
④ミズナ(水菜)
4つ目は、水菜(ミズナ)。
葉っぱが細長く、動きが出る野菜ですね。
食べるとピリリと辛味があります。こちらもからし菜系の野菜なので、レッドマスタードに通じるところがあります。
⑤ターサイ
5つ目は、ターサイ。
葉っぱの部分に丸みがありつつ、9種類のなかでは茎がいちばんしっかりしています。
思い出されるのはチンゲンサイでした。食べてみても、見た目どおり。チンゲンサイや小松菜を思い起こさせる食感と味わいでした。
どれもアブラナ科で、野菜としてよく食べられているグループですね。
⑥コスレタス
6つ目は、コスレタス。
このあたりから、見分けるのはそろそろ難しくなってきます。笑
しゃもじみたいな細長い形で、 食べるとまさに「レタス」でした。
⑦ルッコラ
7つ目は、ルッコラ。
楕円の葉っぱで、根元はギザギザしています。
実はこの1枚だけで、ほかの野菜にまぎれそうでした。でも、口にすれば違いは瞭然。鼻に抜けるハーブ感がずば抜けています。あと味には辛味が残り、特徴的なあじわいです。
⑧ほうれん草(スピナッチ)
8つ目は、ほうれん草。
9種類の中では、いちばんソフトな手ざわりの葉っぱ。華奢で、しなしなしていました。
大きくなるとアクや渋みが気になるものですが、新芽はそんな影もなく食べやすいです。
⑨ピノグリーン
9つ目は、ピノグリーン。
⑧ほうれん草と似ていますが、もう少しハリのある葉っぱです。
「ピノグリーン」ってはじめて聞いたよ。
という人も多いかもしれませんが、おなじみの野菜「小松菜」なんです。蓋を開けてみれば身近な野菜でした。⑤ターサイに近い、アブラナ科の食べなれたあじわいです。
ベビーリーフのあじわい
こと細かに仕分けして味見してきましたが、混ぜるとどうなるのでしょうか?試食してみます。
複雑なあじわい
ベビーリーフをお皿に出すと、何種もの野菜が混ざったグリーンの濃淡に目がひかれます。ベビーリーフだけで、立派なサラダです。
口に広がるのは、複雑なあじわい。それぞれの良さがかみ合っていました。
レタスでは感じないハーブ感がただよっており、ベビーリーフ独特のふしぎな雰囲気です。
新芽ということでやわらかく、繊維質はまったく感じません。
芽吹いたばかりの葉っぱはまとめて刈り取りが難しく、すべて手摘みなのでは……!?と想像します。
手摘みだなんて、収穫に気をつかうよね。
似たような葉っぱの集まりだけど、野菜の詰め合わせだから手のかかる商品なのかもね。
【まとめ】ベビーリーフは1つであじわい深い葉野菜だった
この記事では、ベビーリーフに含まれる野菜の種類とバランスを明らかにしました。
サラダを口にしたり、ベビーリーフを手にした際には、違いにも注目すると楽しいかもしれません!
最後までお読みいただき、ありがとうございました!
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