サラダっていってもたくさんの種類があるだろうけど、世界にはどんなものがあるんだろう?
こんなあなたに役立つ本「世界のサラダ図鑑」を紹介します。
ナビするのは、サラダに夢中なkamai(@kamaivege)です。
会社員として働きつつ週3以上はサラダを作り、SNSで発信したレシピ数は250を超えました。このブログでは、サラダ作りのハウツーやレシピを紹介しています!
サラダについて調べるほど、計り知れないのが種類の多さでした。定義なあいまいなサラダはこれといった作り方が決まっておらず、自由。食文化があらわれる料理なんです。
そんなときに手にした本「世界のサラダ図鑑」を紹介します。
サラダ好きはもちろん、こんな人にハマる1冊です。
サラダをとおして、多様な食文化に触れることができますよ。
世界のサラダ図鑑 手にしたきっかけ
Instagramで見える世界中のサラダ
この本に出会うきっかけは、Instagramをとおして目にした世界中のサラダでした。
#サラダ は日本限定ですが、#Salad は様子がなんだか違ったのです。
もしかして、見たことも聞いたこともないサラダがあふれているんじゃ……?
謎を解明するため、世界のサラダを調べてみようと思い立ったのでした。国を問わず、体系立ててまとまっているものはないか……。
しかし各国のサラダを取り上げている本は、見つからず。各国の料理本に「サラダ」のページはあっても、それは前菜どまり。世界のサラダを知るなら、この1冊!という本はありませんでした。
それでも本屋に立ち寄っては調べていたところ、発売からまもなくして見つけたのが「世界のサラダ図鑑」でした。
サラダ本「世界のサラダ図鑑」とは
「世界のサラダ図鑑」は、アメリカ ボストン在住の編集者・佐藤 政人さんが書かれた本です。
佐藤さんは、料理に関する本を複数出版されていらっしゃいます。こちらシリーズ物で、スープ図鑑、サンドイッチ図鑑に続いて3冊目。
シリーズものって、売り上げ目的で出されているハズレが多いよな……。
編集社事情で販売しているイメージがあり、正直なところ第一印象はよくありませんでした。ただ、本文で佐藤さんはこんなことをおっしゃっていて。
野菜好き、サラダ好きの私にとってこんなうれしい企画はなかった。リスト作りの段階からかなり楽しんだ。
世界のサラダ図鑑 まえがきより
冒頭の文章なのですが、サラダ好きが楽しんで作られたというところからして、”企画もの”であったとしても内容のある本なんだろうと期待が持てたのです。
書き手の熱量って伝わるよね。
そのボリュームは、全カラー352ページ。図鑑というだけあって分厚く、手にすると圧倒されます。笑
伝統的なものだけではなく比較的新しいものも載っていて、単に過去のものをまとめただけではなさそう。(その点、過去2冊とは違うとご本人もおっしゃっています)
目をとおしてみると、いろんなお気に入りポイントが見つかりました。
世界のサラダ図鑑 お気に入りポイント
お気に入りポイントは4つです。
- 知っていても知らなくても楽しい!ワクワク感
- 見どころはレシピだけじゃない、サラダそのもの
- 70%もの国と地域をナビしてくれる旅
- ご当地レシピ304というボリューム
知ってていても知らなくても楽しい!ワクワク感
スペインといえば「パエリア」、ロシアといえば「ボルシチ」。代表的な料理は答えられたとしても、代表的なサラダって答えられなくないですか?
半分どころか8割は知らないサラダいっても過言ではありません。サラダ名すら聞いたことないものも多く、とことん知らない世界を覗きこむことができます。
知らないサラダに紛れ込んでいるのは、数少ない”王道のサラダ”。イタリアのカプレーゼ、アメリカのコブサラダあたりでしょうか。
知ってるサラダを見つけると、ちょっぴりうれしいのはなんでだろう?
宝探し楽しんでるね。笑
でも、この本の魅力は、見たことも聞いたこともない一皿に出会えること。このワクワク体験にこそあります。
見どころはレシピだけじゃない、サラダそのもの
実際に作って食べるのもいいんですが、世界にどんなものがあるのかな?と好奇心を満たしてくれる一冊です。まさに「図鑑」ですよね。
本屋を巡っては50冊以上のサラダ本をリサーチしているんですが、日本著者の場合、ほとんどが日本の食文化で生まれたレシピ本なんですよね。だから、味の想像がつくよう”枠にハマった”サラダが多いんです。
日本の読者に作ってもらうんだから、当然かもね。
その点、この本はバラエティに富んでいます。食材もできあがりの様もいつものそれとは違っていて、「枠にとらわれていたんだな」とハッとさせられました。
そして、全ページがカラー写真。作るのもいいけど、サラダの美しさを見てほしいといわんばかりの絵面に見入ってしまいます。ただ一皿の料理と言ってしまえばそれまでなんですが、眺めているだけでも楽しいんです。
各国専門の飲食店に行けばサラダに出会えるかもしれませんが、「サラダ」という共通点で比べることってほとんどないじゃないですか。その点、他にないユニークな一冊です。
70%もの国と地域をナビしてくれる旅
教えてくれるのは
- サラダが生まれた経緯
- 現地でどうやって食べられているか
などです。といっても、この歴史の成り立ちは〜なんて堅さはありません。300〜400文字の解説はサクサク読めます。
著者の佐藤さんはサラダの専門家ではないものの、サラダの文献をあたって(巻末に索引がたっぷり)すべてをご自身で作って食べられた(!)という力の入れっぷり。サラダ一皿ひとさらに経験がのっているんですよね。
すべてを作ったとは、その熱量に脱帽です……!
そんな様子を見ていると、各国のディナーに招かれたような感覚に陥りました。
収録されているのは146の国と地域のサラダです。
東京オリンピックでは、206の国と地域が参加してました
おおよそ200の国と地域がある中で、70%近くをカバー。これで世界どこでも行けます!笑
ご当地レシピ304というボリューム
読み物として扱うのがしっくりきますが、実用性も兼ねています。
サラダそのものの説明だけではなく、レシピ(材料と作り方)が記されていて、食材さえあれば再現できます。
世界を12のエリアに分け、全体では304という膨大なレシピ数がまとまっています。週末に1種類を作るとすれば、6年(!)もかかるほどの大ボリュームです。
世界のサラダ図鑑 知っておいてほしいポイント
ここまでで買いだなと思うのですが、注意ポイントもあるため触れておきます。
- 逆引きできない
- 入手が難しいご当地食材が出てくる
- レシピを広げるなら電子書籍で
逆引きできない
11のエリアがさらに国ごとにグルーピングされて載っています。つまり、食材からサラダを探し出すといったような逆引きができません。検索性という意味では優れていないです。
入手が難しいご当地食材が出てくる
レシピには食材のカットの仕方や下処理、焼くなどの調理方法は載っているものの、馴染みのないご当地食材についてはあまりフォローがありません。
例えば、インドのサラダ「バレンディンディナ・コサンバリ」。(ググってもヒットしません)
ばれんでぃ、ん、でぃな、、、噛みそう……。笑
「ムーングダル」という食材を使います。さも読者が知っているかのごとく、レシピには「ムーングダルを水洗いし〜」というくだりから始まるのです。
いやいや、そもそもムーングダルってなんなのー!?
こんなツッコミは、至るところで出てきます。笑
著者の佐藤さんもそこは折り込み済みの様子で、ものによっては著者ご本人のnoteにて補足してくださっています。
うれしいことに、食材や使い方についてnoteでフォローしてくださっています。(本だと割愛する情報って出てきますよね)参考にさせていただきます。 https://t.co/V08iatPpaS
— kamai|サラダがすき (@KamaiVege) December 21, 2021
本に載っている写真は、完成版のサラダだけです。noteでは食材そのものや調理工程がいくらかのっており、グッとイメージしやすくなりました。
徐々に書き足されている様子なので、本とセットで活用するのがいいと思います。
わたしも参考にさせてもらってます!
レシピを広げるなら電子書籍で
ご覧のとおり、紙の書籍は分厚くレシピを広げながら作れません。
開いてもバタン!とすぐ閉じてしまい、見ながら作るというのは至難の技です。笑
「図鑑」という名称からしても、あくまで”読み物”としての書籍なのかもしれませんね。
発売された当時は紙の書籍のみでしたが、まもなく電子版が発行されました。対象もKindleや楽天Koboなど、お好きな端末でどうぞ。
パラパラ……とカラーページをめくるのも楽しいのですが、どっしり重たい書籍なので、電子版セレクトは大アリです。
買い直そうかな?でも、写真集として持っておくのもいいな……。
そんなふうに心は揺れています。笑
【まとめ】世界のサラダ図鑑で旅に出よう
この記事では、世界のサラダ図鑑を紹介しました。
作ってみないと見当もつかないものもたくさん。食材をどうやって入手するの?と問題はいろいろありますが、調べるのも含めてあれやこれやしながら作るのが楽しいですよ。
知らない世界を覗いてみたい!という方は、手にとってみてくださいね。
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最後までお読みいただき、ありがとうございました!
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